つばや菓子舗

つばや菓子舗

猿蓑もなか 背黒餅でおなじみの

昭和初期のつばや〒518-1422
三重県伊賀市平田383番地
旧:三重県阿山郡大山田村平田383番地

電話:0595-47-0029 FAX:0595-47-0075

営業時間 朝9:00~夜18:00 定休日 月曜日 火曜日(2025年1月より)

伊賀鉄道株式会社(旧近鉄伊賀線)上野市駅より車で15分(バスで25分)

三重交通汁付線山田バス停徒歩2分

名阪国道中瀬インター(御代インター、下柘植インター)より約10分

つばや周辺地図

代表的な御菓子

せえくろ餅
猿蓑もなか
でっちようかんカップでっち
その他季節の和菓子 (桜餅柏餅笹餅

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なぜ「つばや」?

 みなさんに「つばや」という屋号について「唾(つば)が出るほど 美味しいお菓子屋だから?」
と聞かれますが、 この名前の由来は江戸時代に溯ります。

 当店の近くを津市から上野市にかけて通る現在の 国道163号線は、その昔、伊賀街道と呼ばれ、京、 大和方面と伊勢神宮を結ぶ参宮道のひとつでした。

 江戸時代には藤堂高虎が津城と上野城を往来するための 重要な藩の交通路となり、平松宿、平田宿などを中心に賑わって おりました。
松尾芭蕉もこの伊賀街道を通っていたようで、 街道のあちらこちらに句碑が建てられています。

 この平田宿にて「つばや菓子舗」のご先祖は宿屋を営んでおりました。
当時、宿屋をしていると、お金の持ち合わせのない人は、印籠や金銭的価値のあるものを代金の代わりに渡して旅を続けたようです。

その中に含まれていたのか、譲り受けたのか、定かではありませんが、江戸時代の我が家に少し変わった日本刀の鍔(つば)が あったのです。
この鍔が評判になったらしく、いつのまにか「つばや」と呼ばれる様になったようです。

鍔には、「藻柄子 宗典」と銘が彫られており「刀剣美術工芸社発行」の「刀剣要覧」よると 「藻柄子入道宗典」(江戸中期)作、だということでした。

以下、「刀剣美術工芸社発行」「刀剣要覧」より抜粋引用
  宗典は江州彦根中藪住喜多川、藻柄子と号、 京都八幡町産にして初銘秀典と称す、後藤の 弟子となって北河秀典製とも銘ずと云ふ、 時代元禄頃、行年七十三才製の作あり、 歿年八十才頃、長寿者なり。 作柄は、丸彫透し金銀布目象嵌を最も 特技とす。
(でも、当店の所有の作品にはすでに「錆」が出ています(^^;)
つばや所有の鍔(拡大)
(現在、当店の包装紙にこの「鍔」をプリントしています。)

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どうして宿屋の「つばや」が御菓子屋に?

江戸時代から時代は文明開化の明治になり、藤堂藩は解体。
それと共に、鉄道が発達してきた。このため産業構造や流通経路に変化がおき、伊勢街道は次第に商売人たちが徒歩で通らなくなってきました。そして、伊賀街道の宿場は、さびれはじめておりました。

このままでは、いけないと宿屋を営んでいた「つばや駒次郎」が宿屋へ後戻りはもうしまい!と宿屋時代の備品をすべて売却し資本を作り、宿屋を廃業。
そして山田地区にはまだ一軒も存在していない造り酒屋を始めようとした。
しかし、残念ながらこの事業に失敗(T_T)

 でも、めげずに駒次郎は、明治参拾九年(1906年)に、この地の特産のお茶と茶菓子を出す「お茶屋」(現在の喫茶店)を始めた。
これが和菓子屋の第一歩。その後、お客さんの喜ぶ茶菓子に注目し、和菓子屋になりました。

そして時代は明治から大正、昭和と移りかわり、和菓子屋として2代目の「喜右衛門」→3代目「宏」→4代目「喜三雄」が和菓子屋を受け継ぎ、現在、私、5代目こと、 辻 喜仁(よしひと)が同い年の家内と共に店の切り盛りをしております。
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