2008,11,02, Sunday/五代目
大阪の堺市で蕎麦といえば、ちくま(ちく満)が有名ですが、ちく満は蕎麦が「温盛りせいろ」だけなのです。
一方、今回行った「ちく千」は「温盛りせいろ」以外に、あったかい御汁の蕎麦も食べられるのです!
あ、「温盛りせいろ蕎麦」って知りませんよね?
私も家内に「ちく満」へ連れて行かれるまで知りませんでしたが・・・
温盛りせいろ蕎麦を現地では「せいろそば」とメニュに載せているのですが、現在の全国区から言わせると全く別物なので、私のブログ上では、「温盛りせいろ蕎麦」という表現を使います。
温盛りせいろそば・・・・
この解説は、料理が運ばれてくると判明しますので、後回しにして・・・
さて、家族みんなで「温盛りせいろ蕎麦」を食べに行くのであれば、座敷が広くて多くの客を収容できる、堺市宿院の「ちく満」へ・・・と言うところなのですが、あいにく私の店の定休日が月曜日。「ちく満」の定休日も月曜日。なので「ちく満」には物理的に行けないのです。
で、たまたま過去に「とある」ホテルの料理長に教えてもらったのが、今回の「ちく千」。
「ちく千」には今までに2回行ってましたが、「ちく満」と同等の「温盛りせいろそば」が食べられます。
しかも、前回「ちく千」で食べた「ホームランそば」が矢鱈に美味しかったので、私は「ちく満」より「ちく千」に行きたくなるのです!#「ちく満」には無いご飯もうどんもありますし!
でも、ちく千はL字型のカウンターに椅子が10個。ランチタイムに行くと皆、目当ての蕎麦を食べたら、次に待っている人と交代!という感じなので、なかなか家族全員で一緒に座って食べるというわけにはいきません。(前は交代で食べました)
でも、今回は甲山で遊んで、甲子園のダイエーで買い物をしていたので、「ちく千」には18時に到着。
そうすると奇跡的に客は私たちだけ!!(^^)!
各々注文をすると手際よく蕎麦を茹でていきます。
時々、差し水をしています。
奥の揚げ鍋で天婦羅が揚げられ、暖かい汁蕎麦も準備されます。
手前で片手鍋で徳利が湯煎されていますが、お湯はグラグラです。でも、お酒を燗しているわけではありません。
そうそう、この日、店に入ったら、カウンターには息子さんしか居なかったんです。
オヤジさんは?と聞くと「ちょっと用事で出てますが直に戻りますよ」と話してくれました。
他のお客さんが来る前に写真を撮らせてもらったり色々聞いてみたのですが・・・
Q:「ちく千」は「ちく満」の暖簾分け?
A:違います。ちく満さんとは親戚ですがあまり交流はありません。オヤジが昔アルバイトした事があるくらいです。
「温盛りせいろそば」を出す店で堺北警察署の南裏にある「よし井」がありますが、こちらの方が「ちく満」の暖簾分けと言えます。どの店もそうですが、みんな、苗字が吉井で、親戚なんです。
Q:以前に来たときは、息子さんとオヤジさんと、もう一人居ましたよね?
A:ああ、オフクロが身体をこわした時に来て貰ってました。あの人は元々、梅田で蕎麦屋をしていた人なんですが、その店を閉めてからうちに来て色々と手伝ってもらっていたんです。
そうこう話しているうちに、客席はいつの間にか満席。オヤジさんも戻ってきて蕎麦を茹で始めました。
まず、長女の「ざるそば=冷たいせいろそば:550円安い!」が運ばれてきました。
通常薬味は、青ネギ、ワサビですが、優しい息子さん(というかご主人も)事前に薬味の苦手を聞いてくれます。
そして、私の頼んでいた「海老天ぷら:280円安い!」が運ばれて・・・写真を撮ろうとしたら長女にかじられてしまいました。
この海老天、他の蕎麦に入れられるものと同じで小さめですが、さくっと美味しいんです。
ちなみにこの天ぷらも提供される前に「塩で食べますか?」と聞いてくれます。
そして同行者には、前回に味を占めた「ホームランそば:750円(溶き玉子版)安い!」が運ばれてきました。
このホームランそば・・・汁蕎麦なのですが、天ぷら・キザミアゲ・牛肉・青ネギ、そして玉子が載っています。しかも、注文時には、玉子の調理法を聞いてくれ、月見と溶き玉が選べるのです!(写真は溶き玉仕様)
そして私の目の前に並んだ「温盛りせいろ蕎麦」の食べる準備物
ワサビ、青ネギは当たり前ですが、なんと!お椀に生卵です。
普通の人は、そばを食べるのに生卵がお椀に入っている時点で頭に「?」がイッパイ出てくると思います。
しかも、徳利は湯だった鍋で湯煎していたもので、この中には、アツアツの「蕎麦つゆ」なのです。
生卵はスキヤキを食べるときのように溶き卵にしておきます。
ちなみに、ちく満では、客に運ばれてくる生卵は割られておらず、自分で割る必要があり、不慣れな人は殻が入ったりします。
そういった意味でお椀に生卵が割られて提供される「ちく千」はお客さんに親切なのかもしれません。
そして、ここにアツアツの蕎麦つゆを入れます。
蕎麦つゆの入っている徳利は、あまりにも熱いのでサラシで作られた小さな布が差し出され、客が熱く感じないように心配りされています。
そこに薬味を好みで入れます。
で、真打登場です。
蒸篭で蒸された「温盛りせいろそば」がこれです。(せいろ1斤:550円安い!)
「ふんわり、ふわふわぁ?」という感じです。
これでいいのです。
堺名物なのかどうか知りませんが、「温盛りせいろ蕎麦」は、一般的な蕎麦の常識を覆してくれます。
蕎麦の打ち具合によるコシや喉越し、蕎麦の香ばしい芳香なんてありません。
「ふわぁ」と「どろ?ん」としています。
作り方をカウンターごしに見ていると、茹でてから水で締めてそれを蒸しているようです。
でも、これを生卵入りのアツアツつゆに潜らせていただきますと、これが不思議にハマるのです。
ハフハフしながらスルスルと胃袋に収まっていきます。
通常「温盛りせいろそば」は、よく食べる女性で1斤半、男性で2斤食べることが多いです。
1斤は600gですが、ここでは、茹でる前の生そばをお椀一杯分にして茹でているのでお椀一杯が1斤としているようです。
で、最後の一箸分をセイロから箸でつまもうとしていると、必ずこのタイミングで蕎麦湯が出てきます。それも、アツアツの急須に入れられて!やっぱり蕎麦湯はこうでなければイケません!
そして蕎麦湯を溶き玉子入りの蕎麦つゆに入れると、溶き玉の御汁の完成です。
カツオの出汁がよく効いていて香りがたまりません。
蕎麦湯を堪能していると、「お待ちどう様でした!」と私のメインが運ばれてきました。
そうなんです、私はここのお店では、温盛りせいろ蕎麦+汁蕎麦を頼む事にしているのです。
今日の汁蕎麦は、「鴨なんば:580円安い!」
青ネギたっぷりに千切り鴨の油が光っています。
味は、やや甘みがあり優しい味で、ちょっぴり薄めです。でも、この薄めの味は、食べ進むに連れて美味しさがジワジワと伝わってくるもので、汁を飲み干す時に「あ?美味かった!幸せ!」となるものでした。
計算された薄味なのかもしれません。しかし、汁がアツアツで舌を思いっきりヤケドさせてしまいました(^_^;)
汗をかきまくりながら完食!
ご馳走様でした!!
大阪府堺市堺区戎之町東4丁2-3
TEL:072-222-5646
営業時間 11:30?19:45
定休日:日曜・祝日
駐車場なし(路上駐車は注意してくださいね)
一方、今回行った「ちく千」は「温盛りせいろ」以外に、あったかい御汁の蕎麦も食べられるのです!
あ、「温盛りせいろ蕎麦」って知りませんよね?
私も家内に「ちく満」へ連れて行かれるまで知りませんでしたが・・・
温盛りせいろ蕎麦を現地では「せいろそば」とメニュに載せているのですが、現在の全国区から言わせると全く別物なので、私のブログ上では、「温盛りせいろ蕎麦」という表現を使います。
温盛りせいろそば・・・・
この解説は、料理が運ばれてくると判明しますので、後回しにして・・・
さて、家族みんなで「温盛りせいろ蕎麦」を食べに行くのであれば、座敷が広くて多くの客を収容できる、堺市宿院の「ちく満」へ・・・と言うところなのですが、あいにく私の店の定休日が月曜日。「ちく満」の定休日も月曜日。なので「ちく満」には物理的に行けないのです。
で、たまたま過去に「とある」ホテルの料理長に教えてもらったのが、今回の「ちく千」。
「ちく千」には今までに2回行ってましたが、「ちく満」と同等の「温盛りせいろそば」が食べられます。
しかも、前回「ちく千」で食べた「ホームランそば」が矢鱈に美味しかったので、私は「ちく満」より「ちく千」に行きたくなるのです!#「ちく満」には無いご飯もうどんもありますし!
でも、ちく千はL字型のカウンターに椅子が10個。ランチタイムに行くと皆、目当ての蕎麦を食べたら、次に待っている人と交代!という感じなので、なかなか家族全員で一緒に座って食べるというわけにはいきません。(前は交代で食べました)
でも、今回は甲山で遊んで、甲子園のダイエーで買い物をしていたので、「ちく千」には18時に到着。
そうすると奇跡的に客は私たちだけ!!(^^)!
各々注文をすると手際よく蕎麦を茹でていきます。
時々、差し水をしています。
奥の揚げ鍋で天婦羅が揚げられ、暖かい汁蕎麦も準備されます。
手前で片手鍋で徳利が湯煎されていますが、お湯はグラグラです。でも、お酒を燗しているわけではありません。
そうそう、この日、店に入ったら、カウンターには息子さんしか居なかったんです。
オヤジさんは?と聞くと「ちょっと用事で出てますが直に戻りますよ」と話してくれました。
他のお客さんが来る前に写真を撮らせてもらったり色々聞いてみたのですが・・・
Q:「ちく千」は「ちく満」の暖簾分け?
A:違います。ちく満さんとは親戚ですがあまり交流はありません。オヤジが昔アルバイトした事があるくらいです。
「温盛りせいろそば」を出す店で堺北警察署の南裏にある「よし井」がありますが、こちらの方が「ちく満」の暖簾分けと言えます。どの店もそうですが、みんな、苗字が吉井で、親戚なんです。
Q:以前に来たときは、息子さんとオヤジさんと、もう一人居ましたよね?
A:ああ、オフクロが身体をこわした時に来て貰ってました。あの人は元々、梅田で蕎麦屋をしていた人なんですが、その店を閉めてからうちに来て色々と手伝ってもらっていたんです。
そうこう話しているうちに、客席はいつの間にか満席。オヤジさんも戻ってきて蕎麦を茹で始めました。
まず、長女の「ざるそば=冷たいせいろそば:550円安い!」が運ばれてきました。
通常薬味は、青ネギ、ワサビですが、優しい息子さん(というかご主人も)事前に薬味の苦手を聞いてくれます。
そして、私の頼んでいた「海老天ぷら:280円安い!」が運ばれて・・・写真を撮ろうとしたら長女にかじられてしまいました。
この海老天、他の蕎麦に入れられるものと同じで小さめですが、さくっと美味しいんです。
ちなみにこの天ぷらも提供される前に「塩で食べますか?」と聞いてくれます。
そして同行者には、前回に味を占めた「ホームランそば:750円(溶き玉子版)安い!」が運ばれてきました。
このホームランそば・・・汁蕎麦なのですが、天ぷら・キザミアゲ・牛肉・青ネギ、そして玉子が載っています。しかも、注文時には、玉子の調理法を聞いてくれ、月見と溶き玉が選べるのです!(写真は溶き玉仕様)
そして私の目の前に並んだ「温盛りせいろ蕎麦」の食べる準備物
ワサビ、青ネギは当たり前ですが、なんと!お椀に生卵です。
普通の人は、そばを食べるのに生卵がお椀に入っている時点で頭に「?」がイッパイ出てくると思います。
しかも、徳利は湯だった鍋で湯煎していたもので、この中には、アツアツの「蕎麦つゆ」なのです。
生卵はスキヤキを食べるときのように溶き卵にしておきます。
ちなみに、ちく満では、客に運ばれてくる生卵は割られておらず、自分で割る必要があり、不慣れな人は殻が入ったりします。
そういった意味でお椀に生卵が割られて提供される「ちく千」はお客さんに親切なのかもしれません。
そして、ここにアツアツの蕎麦つゆを入れます。
蕎麦つゆの入っている徳利は、あまりにも熱いのでサラシで作られた小さな布が差し出され、客が熱く感じないように心配りされています。
そこに薬味を好みで入れます。
で、真打登場です。
蒸篭で蒸された「温盛りせいろそば」がこれです。(せいろ1斤:550円安い!)
「ふんわり、ふわふわぁ?」という感じです。
これでいいのです。
堺名物なのかどうか知りませんが、「温盛りせいろ蕎麦」は、一般的な蕎麦の常識を覆してくれます。
蕎麦の打ち具合によるコシや喉越し、蕎麦の香ばしい芳香なんてありません。
「ふわぁ」と「どろ?ん」としています。
作り方をカウンターごしに見ていると、茹でてから水で締めてそれを蒸しているようです。
でも、これを生卵入りのアツアツつゆに潜らせていただきますと、これが不思議にハマるのです。
ハフハフしながらスルスルと胃袋に収まっていきます。
通常「温盛りせいろそば」は、よく食べる女性で1斤半、男性で2斤食べることが多いです。
1斤は600gですが、ここでは、茹でる前の生そばをお椀一杯分にして茹でているのでお椀一杯が1斤としているようです。
で、最後の一箸分をセイロから箸でつまもうとしていると、必ずこのタイミングで蕎麦湯が出てきます。それも、アツアツの急須に入れられて!やっぱり蕎麦湯はこうでなければイケません!
そして蕎麦湯を溶き玉子入りの蕎麦つゆに入れると、溶き玉の御汁の完成です。
カツオの出汁がよく効いていて香りがたまりません。
蕎麦湯を堪能していると、「お待ちどう様でした!」と私のメインが運ばれてきました。
そうなんです、私はここのお店では、温盛りせいろ蕎麦+汁蕎麦を頼む事にしているのです。
今日の汁蕎麦は、「鴨なんば:580円安い!」
青ネギたっぷりに千切り鴨の油が光っています。
味は、やや甘みがあり優しい味で、ちょっぴり薄めです。でも、この薄めの味は、食べ進むに連れて美味しさがジワジワと伝わってくるもので、汁を飲み干す時に「あ?美味かった!幸せ!」となるものでした。
計算された薄味なのかもしれません。しかし、汁がアツアツで舌を思いっきりヤケドさせてしまいました(^_^;)
汗をかきまくりながら完食!
ご馳走様でした!!
大阪府堺市堺区戎之町東4丁2-3
TEL:072-222-5646
営業時間 11:30?19:45
定休日:日曜・祝日
駐車場なし(路上駐車は注意してくださいね)
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